子供の肘が抜ける（肘内障）ってなに？

幼児期特有の肘の亜脱臼を肘内障と言います

幼児期は成長段階ですので、骨の大きさが充分ではありません

そのため、ねじれが加わると簡単に抜けてしまいます

小学校にあがるくらいになると、橈骨頭が大きくなり輪状靭帯から抜けなくなります

今回のように、子どもの手を引っ張った時はわかりやすいですが、かけつけたら肘を痛がる場合は判断が難しいと思います

転んだり、時に寝返りでも肘内障はおこります

転んだ場合は、骨折の可能性もありますので注意が必要です

肘内障の症状

基本的には元気ですが、手を動かさなくなります。手を動かさないので、肩が抜けたと連絡がくる場合もあります。骨折との見分け方は、肘内障では熱をもったり腫れたりはしません

肘内障の予防

転んだりするのは仕方ないですが、幼児期は手を引っ張らないように気をつけてください。特に、子どもが力を入れてない時や片手だけ引っ張った場合は抜けやすくなります

肘内障ってクセになる？

幼児期には何回も抜ける子がいます。親御さんが心配されますが、大人の骨になってないだけですのでクセにはなりません

小学校にあがる頃には抜けなくなるので心配はいりませんよ

とは言え、痛いのはかわいそうです

すぐに治りますので、抜けたらご連絡くださいね

柔道整復師　小島学志