バルセロナオリンピックメディカルトレーナーの講習会に参加して来ました

バルセロナオリンピックで日本選手団のメディカルトレーナ-や全日本男子バレーボールチームのトレーナーをされていた川崎勝己先生の講習会に参加して来ました

テーマは「肩のスポーツ障害」ですが、サブタイトルにもある「ヒトの進化と関節構造の考察」が面白かったです

人類は、魚類→両生類→爬虫類→霊長類として進化して来ました。そして、4足歩行から2足歩行となり、前足は上肢(腕)となりました

進化の過程で自由に動くようになった上肢(肩関節)は特殊な構造をしています

難しいことは割愛しますが、肩の構造をよく理解した上で、スポーツ特性に合わせた指導が競技指導者には求められるとのことでした

少しだけポイントをお伝えすると、肩は60度~120度までの領域でインピンジメント(挟み込み)を起こしやすくなります

よって、この領域での訓練は避けるべき。また、競技中でも使い方を工夫すべきです

そのためには、肩甲骨と上肢は一体としてとらえ、一緒に動かす動作を指導します

たとえば、野球のピッッチャー

投球フォームで、体幹の後ろで肘を上げさせるのは構造的に負担が大きすぎます

体幹の前で上腕三頭筋(腕の後ろの筋肉)が見えるように振り下ろし、肩を捻るのではなく、前腕(肘から下)の捻り(回内・回外)でコントロールします

その際に重要なのが反対側の肩甲骨。反対側の肩甲骨をしっかり引き寄せると体幹軸の回転が使えます

この考え方は、バレーボールやテニスなど、振りかぶって打つスポーツは全て同じ

言葉にすると説明が難しいですが、少なくとも成長期の子供を教える指導者は知っておくべきだと思います

今回の講習会では基礎的な関節の構造や鎖骨・肩甲骨の重要性など再認識することができました

日々の臨床だけでなく、基礎的な解剖学の知識は大切ですね

川崎先生、ありがとう御座いました

運動器リハビリテーションセラピスト
機能訓練指導員
小島学志