日曜日は大阪で鍼灸学会に出席して来ました。
今回の臨床テーマは「頭痛」
悩まれている方も多いと思います。
西洋医学から見ると「片頭痛」「血管性頭痛」「筋緊張性頭痛」「群発性頭痛」が代表的ですが、この他にも、脳腫瘍・くも膜下出血・感染症などたくさんの可能性がありますね。
これらの見極めはちゃんとする必要がありますが、原因不明の頭痛でご来院されるケースも多く、西洋医学的アプローチが難しいことがあります。
そんな時に出番となるのが東洋医学。
西洋医学とは全く違う視点からのアプローチが可能です。
特に私が取り入れている経絡治療では、頭痛を経絡の異常として捉えます。
経絡とは何でしょう?
ツボと経絡の関係を電車の駅と線路に例えてご説明致します。
ツボは『駅』。経絡とは『線路』です。
人体には365個の駅(ツボ)が12本の線路(経絡)でつながっています。
ある駅で事故が発生すると、その線路でつながっている先の駅にはたどり着けませんね。
ですので、事故の発生した駅(ツボ)を鍼で刺激してトラブルを解消し、また電車が走り出せる様にするのが経絡治療です。
頭痛も同じで、『頭の駅』にたどり着けない原因が『足の駅(ツボ)』にあるかも知れません。
こんな時は足のツボを使って治療します。
写真は『復溜(ふくりゅう)』と言うツボを使って頭痛の治療をしている所です。
専門的には、
復溜は少陰腎経の金穴で、気の巡りを良くしてくれます。
腎虚タイプの頭痛で、復溜(ふくりゅう)・経渠(けいきょ)。
肝虚タイプの頭痛で、陰谷(いんこく)・曲泉(きょくせん)。
ですが、肝虚タイプでも特に気の巡りを重視する場合は、金穴の復溜(ふくりゅう)・中封(ちゅうほ)を使ったりもします。
同じ頭痛でも、東洋医学的タイプで使い分けることが重要で、まさに腕の見せどころ!(笑)
あなたの頭痛タイプは『どの線路』の『どの駅』でしょう?
365個あるツボの中から私が見つけ出します。
頭痛でお悩みの方はお気軽にご相談下さいね。