西洋の「肝臓」と東洋の「肝」。

近畿地方を最強寒波が襲っておりますが、経絡治療学会の定例会です。
今回のテーマは「肝虚証」

「肝虚証」とは、「肝」が弱った状態を言います。西洋医学の「肝臓」は小腸で吸収された糖分や脂肪分をエネルギーに変え貯蔵したり、体内の解毒作用等の働きがありますが、東洋医学の「肝」は少し違います。東洋医学の「肝」は発散や蔵血作用があり、「肝」=「血」とよく言われます。

また、血は「営気」と「津液」で作られており、経絡治療学会では、津液が少なくなった状態を「肝虚熱証」。営気と津液の両方が少なくなった状態を「肝虚寒証」と言います。肝虚熱証と肝虚寒証は、行ったり来たりする事もあるので、その鑑別は、問診・腹診・脈診等、全身のおからだの状態で判断します。

例えば、脈診では肝虚熱証は「浮・弦・数」。肝虚寒証は「沈・細・弱」です。中国の古書である「素問・第二十三 宣明五気論」には、「肝主筋」と記載されています。つまり、肝が弱ると筋肉も弱ると言うことです。

肩こり・腰痛・坐骨神経痛・こむら返りなどは、肝が弱って起こります。当院でもギックリ腰なんかは肝虚熱証で治療することが多くなっています。

ツボは、難経69難の「陰谷」「曲泉」か、気のめぐりが悪い時は金穴の「復溜」「中封」を使います。寒証の場合は、ベースUPが必要なので、土穴の「太谿」「太衝」ですね。東洋医学は、何千年も受け継がれる古典書にその働きと治療法が書かれています。