今朝、院前のお花が一輪咲いてました。
昨年、枯れてしまったので、一度、全て丸刈りにして、毎日水やりをしていたポットのお花です。
感動しました。
このお花、ちょっと東洋医学に似ています。
誰でも体調不良になると、早く治したいですよね。
熱が出れば、解熱剤を飲みますし、頭が痛ければ痛み止めを飲みます。
確かに、今の苦しみから逃れる事は大切です。
しかし、根本的な解決にはなっていません。
一時しのぎの対処療法です。
東洋医学では、現在の症状に着目するのではなく、その奥に潜む本当の原因にアプローチします。
例えば、頭痛なら、なぜ、頭痛を起こしているのかを考えます。
西洋医学的に考えれば、
筋肉が緊張して起こる筋緊張性頭痛かも知れません。
血流が悪くて起こる拍動性の血管片頭痛かも知れません。
頭の神経が刺激されて起こる後頭神経痛かも知れません。
でも、なぜそうなってしまうのでしょう?
東洋医学では、もう一歩踏み込んで考えます。
日々のストレスが原因で、常に肩に力が入って筋肉の緊張を作ってるのかも知れません。
寝不足が原因で体内リズムが狂っているのかも知れません。
忙し過ぎて免疫力が低下しているのかも知れません。
もし、これらが頭痛の原因になっているなら、薬で症状をとるのではなく、生活スタイルの改善も必要になって来ます。
たまには、仕事を忘れ、家族で出かける。
ひたすら美味しいものを食べる。
好きなスポーツで汗を流す。
温泉や旅行なんかもいいですね。
すぐに頭痛がなくなるわけではありません。
でも、じっくり時間をかけて、自分の生活スタイルに取り込むことで、半年・一年後には、きっと、良い結果をもたらしてくれます。
ゼロからスタートしても、時間を掛ければ一輪の花を咲かせることができます。
結果をあせらず、ゆっくり自分のカラダと向き合う・・。
陰陽 / 五行 / 気血 / 木火土金水
昔の古典を読んでいると、滑稽に思える記述もたくさんあります。
しかし、自然と人間の調和を重んじる記述は、読んでいてとっても心地良いものです。
そんな、ゆっくり・スローな東洋医学が私は大好きです。(^_^)